t-ブタノール凍結乾燥装置　ＶＦＤ２１－Ｓ型の製品カタログ02

生物試料など水分を多く含む試料を収縮変形させず乾燥します。臨界点乾燥に代わる画期的乾燥法です。

走査電子顕微鏡で観察する試料の乾燥装置です。従来の臨界点乾燥に代わり、ｔ－ブチルアルコールを使用する凍結乾燥装置です。高圧ガス等を使用しないため、高圧ガスの取り扱い資格や設置場所の届出が不要です。
ｔ-ブタノール（ターシャリー・ブチルアルコール）は融点が２５℃で水と自由に溶解するアルコールです。試料の中の水分をｔ-ブタノールに置換して１０℃前後に冷却すると凍結します。凍結状態で真空排気を行うとｔ-ブタノールが気体となって昇華し、試料の形態を損なわずに乾燥状態となります。
熱伝導に優れたアルミ製の試料台を電子温度調節で ０～４０℃まで温度制御可能です。ＷＡＲＭ⇔ＣＯＯＬの切り替えで、加温によるｔ-ブタノール置換促進や結露防止、冷却による凍結から乾燥までを可能にしています。