ダルトンが変える日本のラボの新しいカタチ。知的創造空間の革新

日本のラボが変わる。ダルトンが変える。Lab∞lution の狙いと、それを具現化する「ユニエックスラボ」シリーズとは?

研究成果を出そうと思ったら固定概念を壊すぐらいの勢いが必要。旧来の常識に囚われていては、思考がすぐに限界を迎えてしまいます。
環境が変われば人の意識は必ず変化します。実験・研究施設の設備メーカー・ダルトン(東京都中央区)は、研究成果が上がる施設づくりのための新コンセプト「Lab∞lution 『知的創造空間』の革新へ」を打ち出し、新製品「ユニエックスラボ」シリーズを市場投入することで、“日本のラボを変える”プロジェクトを展開しています。その狙いについて聞きました。(聞き手:イプロス編集部)

研究施設向け設備製品 ユニエックスラボ カタログ

今回紹介する技術と製品

研究施設向け設備製品 ユニエックスラボ カタログ

日本のラボを変える新たなコンセプト「Lab∞lution」にのっとった研究向け設備製品の新シリーズ「ユニエックスラボ」のカタログです。低風量型ドラフトチャンバーをはじめ、実験台の新製品など多数掲載しています。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

研究内容が複雑化・多様化して難しさを増すラボ環境

開発統括部
春原 伸次 取締役 統括部長

――いまのラボを取り巻く環境をどう見ていますか?

研究者に求められる要素が多く、昔に比べて成果を上げるのが難しくなっています。

研究内容が複雑・多様化し、一人ですべてを行うのはほとんど不可能です。研究者同士で異なる知識や意見を融合できるようにチームワークの重要性が増しています。コンピュータが進化し、分析機器も年々高度化しています。それらを使いこなすための技術も必要です。

また、研究成果とそれにかかるコストにも厳しい目が向けられています。例えばラボは精密な環境管理が必要でエネルギーコストが大きくかかります。それに対してもランニングコスト低減などが求められるようになっています。

こうした状況に対し当社は、“研究開発成果の上がる施設づくり”の原点に返り、研究成果の最大化に貢献するための新しいコンセプトを打ち出しました。それが「Lab∞lution(ラボリューション)」です。

日本のラボを変える一大プロジェクト「Lab∞lution」

未来のラボのイメージ

――Lab∞lutionの詳細を教えて下さい。

Lab∞lutionは、「日本のラボを変える」という強い意志を持ち、研究者が持っている課題を解決できるラボ、“知的創造空間”をお客様と共に構築していくという取り組みです。

研究成果が上がるラボにするためには、いくつかのクリアすべきポイントがあります。当社ではそれを「イノベーション・メソッド」として10項目のポイントに定め、Lab∞lutionを進める上での指針としています。

10のイノベーション・メソッドとは「研究所計画・安全・地震対策・封じ込め・フレキシビリティ・ICT・省エネ・コンプライアンス・環境・メンテナンス」のことで、例えば、リスク回避のための「高い安全性」や、組織や研究内容の変化に対応するための「柔軟性」、研究者同士の交流や情報共有で研究効率を上げる「ICT」、ランニングコストを低減する「省エネ」など、それぞれに課題と改善の方向性を定めています。それを製品に反映させ、日本のラボを海外でも通用するレベルまで引き上げることを目指しています。

新ブランド「ユニエックスラボ」。イトーキ、ワルドナー、ダルトンのノウハウを製品に反映。

ユニエックスラボを導入したラボのイメージ

低風量型のドラフトチャンバー新製品

拡張しやすいモジュール設計の実験台

――Lab∞lutionではどんな製品を展開していくのですか?

Lab∞lutionのコンセプトに合わせた新ブランド「ユニエックスラボ」シリーズを展開していきます。

ユニエックスラボは、親会社でオフィス家具メーカーのイトーキ、当社の提携先である研究施設大手の独・ワルドナー、そして当社の3社によるコラボレーションによって実現した製品です。当社の持つラボ設備技術と、イトーキのユーザーインターフェースとデザイン技術、世界のラボを知り尽くしたワルドナーのノウハウを融合させ、まったく新しい研究施設向け製品が完成しました。

これまでのラボ設備は、古くからある実験室のイメージを踏襲してきましたが、ユニエックスラボでは「研究開発成果を上げること」から設計・デザインに落とし込み、新しい発想と最新技術の融合に成功しました。

――ユニエックスラボシリーズにはどんな製品がありますか?

ひとつが低風量タイプのドラフトチャンバーです。

これまでのドラフトチャンバーは大風量の排気で安全性を確保していましたが、最近は一部法規の改正もあって、排気風量を下げてランニングコストを下げる取り組みが活発化しています。そこで当社は、低風量タイプの基準を定めてひとつの製品グループを作り、それに合わせた風量制御技術「Uni-optflow(ユニオプトフロー)」を開発。低風量タイプ全機種にUni-optflowを標準搭載し、低風量でも高い安全性を実現しました。

「DFAタイプ」は低風量タイプのフラッグシップです。操作性と安全性を備えた操作パネルや3本レールによるコンビネーションサッシなど様々な機能が付き、当社のこれまでのドラフトチャンバーで最高性能のモデルです。

もうひとつが実験台の新しいモデルです。

新しい実験台は、メインフレームを基本とし、使用目的に応じてさまざまな機能ユニットを組み合わせることができます。各ユニットは「エネルギー供給」と「収納」に重点を置き、カタログには100以上の組み合わせパターンを掲載して用途に応じて選べるようになっています。実験の目的が変わったら機能ユニットを入れ替えれば、目的に合った実験台を再び作ることができます。

また、実験台の天板高さを850mmにシフトさせました。人間工学や作業内容、作業姿勢を細かく分析し、日本人の立ち・座り作業の両方に適したサイズが850mmでした。ちょうど立ち座りがしやすく、立った人と座った人がコミュニケーションしやすい高さです。単に作業性だけでなく、チームワークや情報共有といった点も考慮に入れた設計になっています。

――これからについて教えてください。

いまラボを取り巻く環境とそのあり方が大きく変化し、研究者の意識が変わってきています。当社もラボ設備を提供するメーカーとして、従来の固定的概念に囚われず、「Lab∞lution」という新しいコンセプトのもと最適なサポートを行っていきます。ハードの提供だけでなく、ラボで抱えている問題や悩みに対し、その解決に直接寄与するサービスを展開することでお客様の研究成果の最大化に貢献したいと思っています。

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企業情報

TEL 03-3549-6810 電話
設立 1939年(昭和14年)9月
資本金 138718万円
従業員数 361名
事業内容 研究・検査・医学・教育施設(ドラフトチャンバー・各種実験台・流し台等)およびこれらの施設のプランニング、 製作・施工・販売。
排ガス・廃液処理装置、恒温恒湿室、低温試験室等の設計・製作・施工・販売。
クリーンルーム、バイオクリーンルーム、バイオハザード対策用キャビネット、アイソレーター等の無塵無菌装置、 関連機器の設計・製作・施工・販売。
エッチングブース等、半導体関連機器の設計・製作・施工・販売。
粉粒体加工機械(粉砕、造粒、混合、分級、乾燥、ラボ機 他)の設計・製作・施工・販売。

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株式会社ダルトン