王子グループ　機能材カンパニー複合型不織布/機能性乾式不織布

最終更新日：2021-02-09 15:18:21.0
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他に類を見ない独自のTDSプロセスから生み出される、全く新しい複合型不織布

TDSは、エアレイド法で形成したパルプや合成繊維を、まったく水を使用しないで、熱溶融性の繊維やパウダーでボンディングする乾式不織布製造システムの総称です。特殊機能を付加できるため、家庭用から工業・農業・土木・建材などまで広く活用されています。

主原料が木材パルプで、仕上がりの形状がシート状の製品を《ハトシート》と
巻取りのものを《ソフトシート》の名称です。
また主原料が合繊繊維のものは《ミクロス》との名称です。

ＴＤＳ不織布

基本情報複合型不織布/機能性乾式不織布

【製品例】
《ハトシート》《ソフトシート》《ミクロス》それぞれに下記のような特徴を付与することが可能です。

１．厚物不織布
廃液吸収体、薬液揮散体など広範囲に対応できます。
２．粉体のシート化製品
高分子吸収体（SAP）・高分子吸収繊維（SAF）、活性炭やシリカゲルなどの機能を損なわずシート化できます。
３．他素材との複合化製品
フィルム、紙、不織布などを表面材に使用した複合不織布も、オンラインで製造できます。

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用途／実績例	《厚物不織布》廃液吸収体、薬液揮散体など広範囲に対応できます。《粉体のシート化製品》生理用品吸収体、鉱物油吸着材、親水性蒸散板などをつくることができます。《他素材との複合化製品》化粧用パフ、梱包資材、結露水吸着シートなどの用途があります。

ラインナップ

型番	概要
ハトシート	TDS不織布の汎用タイプの総称。厚さは通常2mm～30mmで、最大50mmまで対応することができます。主原料が木材パルプのため、水、油、溶剤など液体を良く吸収します。用途に応じて密度を変えられるため、吸収した液体の拡散性、保持力、揮発性をコントロールできます。また中層に、活性炭、ゼオライト、光触媒、高分子吸収体などの特殊粉体を配合でき、付加機能を持たせられるのも大きな特長です。
ソフトシート	緩衝性を重視した木材パルプが主原料のシート、主に果物や野菜などの緩衝材に使用。主原料が木材パルプのため、輸送時などに商品が破損して果汁などが出てもシートが吸収します。シート自体に活性炭などの鮮度保持材を抄き込むことで鮮度を保持することもできます。石油化学製品の緩衝材と異なり、廃棄が容易であることも特長のひとつです。活性炭やゼオライトを配合した製品は、鮮度保持材として優れた性能です。
ミクロス	合成繊維100％で作られた複合不織布です。 3構造の複合不織布TDSのほとんどは木材パルプを主原料としていますが、木材パルプを使用せず、100％チョップ状の合成繊維でつくられたものがミクロスです。合成繊維の種類や太さを変更できるため、用途に応じて様々な製品をつくることができます。主に各種フィルターやワイパー、インソールなどに用いられています

詳細情報複合型不織布/機能性乾式不織布

: 厚物不織布
厚さ50mm
米坪3500g／m2
までと、厚さを幅広い範囲で自由に選択できます。
また繊維の3次元配向特性から、より少ない原料で厚みを出すことができます。
基体繊維にバインダー繊維が均一に混合されているため、層間剥離のない高米坪不織布が可能です。

: 複合不織布
スパンボンド（高強度）、スパンレース（風合い）、エアレイド（機能性）、メルトブローン（ろ過性）等の不織布やフィルム（防露性）、紙（風合い）、ティシュ（安価）、布（風合い）、タック紙（接着）と、用途に応じて、様々な要素を持った素材を貼合できるため、お互いの短所を補い、長所を生かした複合不織布が可能です。
また１工程で貼合と抄造ができ、無駄な加工の手間を省き、効率良く製造することができます。

: 機能性繊維配合シート
高吸収性繊維、活性炭繊維、炭素繊維、金属繊維、アラミド繊維、無機繊維等の機能性繊維でも、１０ｍｍ以内のチョップ繊維であれば、機能を損なうことなく混抄することができます。
表裏の空隙をコントロールすることで、より効果的なフィルター適正を付与することが可能です。
さらに他の不織布製法では製造が難しいＳＡＦも水を全く使用しないサーマルボンド・エアレイド法を用いれば、シート化することができます。

: 機能性粉体配合シート
高分子吸収体、活性炭、シリカゲル、ゼオライト、消臭剤、抗菌剤、難燃剤、種、肥料、鉄粉、油ゲル化剤、フェノール樹脂、ＰＥ、ＰＰ、ＰＥＴ等様々な粉体のシート化が可能です。

非常に低密度な構造を持っているため、基体繊維間の空隙に粒子の機能を損なうことなく、低密度で固定化できます。粉体の嵩比重と粒子径にも多くの種類がありますが、およそ０．２～５００ｇ／ｍ２までの配合量実績があります。