■会社案内■株式会社ハーベス　フッ素コーティング剤事業部

PFOSはペルフルオロオクタンスルホン酸の略称、PFOAはペルフルオロオクタン酸の略称で、PFOS・PFOA共に、生分解をほとんど受けず、環境中に長い間残存する難分解性有機フッ素化合物です。

撥水性、撥油性、耐薬品性、安定性など特有の性質を持ち、撥水撥油剤、表面処理剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤、金属メッキ処理剤、防汚剤、洗浄剤、離型剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤などの用途で幅広く用いられています。

難分解性有機フッ素化合物のPFOS は「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約（POPs条約）」の規制対象で、日本国内では化審法（化学物質審査規制法）で第1種特定化学物質に指定されています。また、PFOAは化審法第一種監視化学物質に指定されており、他の有機フッ素化合物とともにREACH規制の対象となっています。

REACH規則の制限対象物質リストが改正され、PFOAとその塩が規制の対象となり、ＥＵ向けの輸出品は､規制を満たしていることを証明する必要があります。

当社 「デュラサーフ」は、フッ素系で、PFOA規制に対応した製品になります。 （詳細を見る）

ハーベスでは、お客様の多様なニーズや用途に合わせたフッ素コーティング剤をご提案しています。

【取扱製品(抜粋)】
■工業用フッ素コーティング剤「DURASURF-デュラサーフ」

※ご希望の方へ無料サンプルお送りしています。詳しくは下記までお問い合わせください。

【用途一例】
実装基板、金属電極などのマイグレーション防止
屋外機器、各種産業機器の基板防湿
撥水、撥油、非粘着性、防汚性の付与
腐食性ガスからの保護
樹脂付着やフラックスの這い上がり防止 （詳細を見る）

当社のフッ素樹脂コーティング剤は、フッ素化合物を溶剤へ均一分散した溶液で、浸漬やハケ塗りなどのウェットプロセスにより、基材の表面に様々な性能を持たせることが可能です。このフッ素の特性を活かした製品として、環境にやさしい速乾性溶剤から水系など各種ラインナップを当社では取り揃えています。

【速乾性フッ素コーティング剤の主な特性】
◎撥水（滑水）、防湿、防水
　優れた撥水、防湿性に加えて、低い滑落角と高い後退接触角を実現することが可能です。僅かな傾斜でも水滴が流れ落ちことから、滑水コート剤としても使用されています。

◎防湿絶縁性・耐酸性
　防湿絶縁性に加え、耐酸性にも高い効果を発揮します。

◎撥油（オイルバリア、潤滑オイルの拡散・にじみ出し防止）
　高い撥油性能により、潤滑油やグリスの拡散やにじみ出しを防止します。

◎離型性
　目的外の箇所への樹脂付着を防ぐ手段として、金型などへも使用可能です。

◎防汚性
　汚れの原因ともなる、水汚れや油汚れをはじくことで防汚性を発揮します。

◎低摩擦
　基材表面の摩擦係数を低くする「低摩擦性」を付与する特性を持っています。 （詳細を見る）

本製品は、光化学オキシダントの原因となりにくいフッ素溶剤（※1）を使用しており、各VOC規制に基本対象外と判断されておりますので、安心してご使用いただけます。（※2）


また、引火性や刺激臭が無く有機則の対象にもならない為、大掛かりな設備が無くても安全・快適にご使用いただけます。

その他にも多くのメリットのある、環境やユーザー様に配慮したコンフォーマルコーティング剤です。

【その他のメリット】
・乾燥速度が速く、タクトタイムの短縮に有効です。
・薄膜（数μm～約20μm）でも防湿性・絶縁性が高く、製品の薄型化や軽量化に有効です。
・耐薬品性が高く、汗による基板腐食が気になるウェアラブル機器等に有効です。
　リチウムイオンバッテリー電解液や各種腐食性ガスからの保護にも実績がございます。

※1　ハイドロフルオロエーテル（HFE）やハイドロフルオロオレフィン（HFO）等、環境負荷の小さいフッ素溶剤。
※2　VOC規制に対する該当・非該当は各規制により異なりますので、適宜に、ユーザー様におかれましてご確認いただけますようお願い申し上げます。 （詳細を見る）