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最終更新日:2023-09-19 14:28:23.0

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ラボスケールタンジェンシャルフローろ過TFF eBook

基本情報ラボスケールタンジェンシャルフローろ過TFF eBook

TFFとは何か?通常のろ過方法の違いやTFFの応用例、関連製品をご紹介いたします。

タンジェンシャルフローろ過(TFF)は、クロスフローろ過としても知られ、生体分子の分離・精製のための迅速かつ効率的な方法です。サンプル溶液はフィルターメンブレン表面に対して平行方向に通過し、メンブレンに差圧が発生すると、メンブレンの孔径を通過できるサンプル中の小さな微粒子や低分子はろ液側に移行します。メンブレンより孔径が大きい粒子や分子は、メンブレン上を滞留し、システムの流路を再循環します。
TFFは、免疫学、タンパク質化学、分子生物学、生化学、微生物学など、幅広い生物学的分野に適用することが可能です。ラボスケールのTFFは、50mLから100L程度までのサンプル溶液の濃縮と脱塩に使用することができます。また、低分子から高分子の分画、細胞懸濁液の採取、微生物培地や細胞ライセートの清澄化に使用することができます。

Centramate ラボ用タンジェンシャルフローシステム

Centramate ラボ用タンジェンシャルフローシステム 製品画像

『Centramate ラボ用タンジェンシャルフローシステム』は、プロセス開発および小規模生産における1~125 L容量の処理に好適です。

システム配管を分解せずに、容易にメンブレンカセットの取り外しが可能。
メンブレンカセット[各カセットのろ過面積は0.1m2]を追加するだけで、簡単にろ過面積を0.5 m2まで拡張できます。
また、同一の流路長のため、ポールの大型プロセス用システムへのリニアスケールアップが可能です。

核酸合成の用途で、固相合成で得られたアンチセンスオリゴヌクレオチドをセントラメイト1Kのメンブレンで脱塩した論文実績があります。

【特長】
■メンブレンカセットを追加するだけで簡単にろ過面積を0.5 m2まで拡張可能
■ポールの大型プロセス用システムへのリニアスケールアップが可能
■容易にメンブレンカセットの取り外しが可能
■SUS316L製のハードウェアで提供
■さまざまな用途に向けて各種メンブレンを提供

Boos, J.A. et al., Nucleic Acids Research. 41 e145 (2013) (詳細を見る

限外ろ過 TFF ミニメイト EVO システム

限外ろ過 TFF ミニメイト EVO システム 製品画像

タンジェンシャルフローろ過 (TFF) は、液体サンプルをメンブレン表面と平行に流すことで、メンブレン側に一定の圧力を与え、溶質や小分子をメンブレンに透過させるろ過手法です。

一般的な直接フローろ過と比べ、メンブレン面に対して平行に常時灌流されているため、フィルターの目詰まりが起こりにくく、効率的かつ大容量の限外ろ過が実施できます。

Minimate EVO TFFシステムは、大容量のタンパク質・核酸精製に使用でき、広範なMWCO (1K-1000K) を持つオメガメンブレンを用意しております。
また、細胞外ナノ小胞であるエクソソームを大量の細胞培養液から精製するアプリケーションにも向いています。
超遠心法と比べ、TFF手法が細胞培養液からのエクソソームの回収率が高いことが報告されており[1]、ミニメイトでの実績もございます[2]。

大容量サンプルの限外ろ過をご検討の方はぜひお問い合わせ下さい。

[1] Busatto S., et al., Cells, 7, 273-283
[2] Sung SE., et al., Int J Mol Sci, 22, 2889-2900 (詳細を見る

LV Centramate タンジェンシャルフローろ過システム

LV Centramate タンジェンシャルフローろ過システム 製品画像

『LV Centramate』は、タンジェンシャルフローろ過プロセス開発のスケールアップとスケールダウン、バイオ製薬プロセスの小バッチ生産、
スケールダウン試験、安全性研究や効率研究(フェーズI臨床)用材料の生産用に設計された製品です。

低残液量なので、少量の開始容量から高濃度ファクターを実現。

CentramateカセットホルダーやCentrasetteカセットホルダーと
同一の流路長であるため、リニアスケールアップが可能です。

2010年の研究では、細胞培養上清から精製したAAVウィルスの濃縮にLV Centramateが利用されています[1]。

【特長】
■リニアスケールアップが可能
■他のラボ用TFFシステムに付属して使用することも可能
■低残液量なので、少量の開始容量から高濃度ファクターを実現
■SUS316L研磨ルアーロック装着ポートによる容易な接続で、生産スケールのCentrasetteホルダーと同じ適合特性を保証

[1] Vandenberghe, et al., Human Gene Therapy. 21. 1251-1257 (2010). (詳細を見る

ゼロから学べるTFF基礎セミナー

ゼロから学べるTFF基礎セミナー 製品画像

遺伝子治療薬やペプチド医薬、mRNAワクチンに代表される新しいタイプのワクチンなど、バイオ医薬品製造に関する新規事業分野は拡大の一途をたどっている一方で、ラボスケールから商業生産スケールへの拡大技術が課題となっています。ラボスケールの少量製造と商業生産スケールの製造では、使用される機器や操作方法は異なります。したがって、実験室レベルの研究成果を活かしつつも、前臨床・治験薬製造の段階から、GMP製造に移行した場合を見据えた試験データを収集しておくことが、将来的に実用化するための第一歩となります。本セミナーでは、製造工程で使用頻度の高いTFF技術の基礎について概説します。

開催日程:2021年11月25日 (木) 13:30 ~ 14:30
※オンデマンド版が公開中です。
URL:https://biotech.pall.jp/jp/ja/landing/tff-basics.html?utm_source=e_signature&utm_medium=email&utm_campaign=21-11-121-TFFWB-JP&utm_content=text_link_lab (詳細を見る

取扱会社 ラボスケールタンジェンシャルフローろ過TFF eBook

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1. 下記商品の輸出入、製造、開発、販売、賃貸、ならびに保守 -バイオ医薬品製造用の試薬、消耗品、機器およびその付属品 -生命科学研究用化学薬品類および試薬ならびに理化学計測用機器 2. 上記に記載の商品に関わる調査、研究およびその請負、データベース・ソフトウェアの販売、実施権許諾 3. 上記に掲げる商品および事業に関する、各種トレーニング・コンサルティング業務および分析業務 4. 古物営業法に基づく古物商 5. これらに関連または附帯する一切の業務


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