お客様事例: 現場の力を生かすデータ活用で設備の予知保全に取り組む

安定稼働を実現 特別なAIを利用しなくとも現場の匠の知恵とPI蓄積データで実現

鍛造工程にPI Systemを適用
日本精工株式会社（以下、NSK）は、日本で初めてベアリングを製作した企業として知られる。2016年11月8日には創業100周年を迎え、現在は総合ベアリングメーカーとして同市場で国内首位、世界3位。産業機械部品と自動車部品
がビジネスの2本柱で、2017年度には売上高1兆円を達成している。

ベアリングは、世の中にあるほとんどの機械に組み込まれ、その機械の動きをスムーズにしてくれる部品だ。高機能化や寿命延長、省エネなど、機械の付加価値も大幅に高めてくれる。機械が複雑になればなるほど、多種、多様かつ多数のベアリングが使われ、たとえば自動車には1台当たり100～200のベアリングが組み込まれることが一般的だという。

そのため、ベアリングへのニーズも多様になる。ベアリングを使いたい機構ごとに、メーカーはオーダーを細かく出してくる。特定用途向けのオリジナルオーダーも多い。NSKの生産ラインは、多品種かつ大量のベアリングを生産するため、極めて複雑になっている。