株式会社石川工場
最終更新日:2024-10-28 11:21:30.0
石川式撹拌擂潰機のソルトミリング法への応用1.0
基本情報石川式撹拌擂潰機のソルトミリング法への応用
D18S型石川式攪拌擂潰機を用いて100nm程度のフタロシアニン有機顔料の微細化をソルベントソルトミリング法で可能か検討した。
【概要】
D18S型石川式攪拌擂潰機を用いて100nm程度のフタロシアニン有機顔料のより一層の微細化をソルベントソルトミリング法で可能か検討した。
【結論】
電子顕微鏡写真映像から、D18S型石川式攪拌擂潰機を用いて有機顔料をソルベントソルトミリング法より微細化できることが証明された。以下に詳細を記す。
【使用した材料】
Heliogen Blue(BASF社製) 14g 粒径100nm程度
オシオミクロンT0 (赤穂化成製)70g 平均粒径10μm程度
iethylene Glycol(富士フィルム和光純薬製)
【考察】
ソルトミリングは、微粒子のNaCLを用いて有機顔料を削り微細化する手法である。ソルトミリングで有機顔料が微細化すると同時に、有機顔料が再び成長する。望ましくは、微細化工程において、温度の管理が重要となる。ソルトミリング手法で、石川式攪拌擂潰機を用いることで有機顔料の微細化が可能と判断できる。石川式攪拌擂潰機を用いることにより、小スケールで、洗浄も簡単で、ソルトミリングによる有機顔料の微細化検討を実現できると思われる。
D18S/D20S/D22S (卓上型) 石川式撹拌擂潰機
【特長】
・石川式撹拌擂潰機の特徴そのままに、コンパクト設計を実現。
・ステンレス筐体採用により耐薬品性が向上し、実験室やクリーンルームでの使用用途が拡がる。
・D18S, D20S, D22Sは杵先が2本あり、擂潰性能が向上。
・卓上型のため、ドラフトチャンバーやグローブボックス内での使用が可能となり、有機溶剤等の擂潰も可能。
【好適使用事例】
・実験室の自動乳鉢として、多くの水準試験に最適。
・グローブボックスを用いてアルゴンガス雰囲気内でのスラリー、ペースト、コロイドを分散、混練、粉砕。
・ドラフトチャンバー内で溶剤を加えたスラリー、ペースト等の分散、混練時の濃縮作業で乳棒の撹拌効果と杵先の粉砕作業により均一な分散、混練処理を実現。
石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし」「混合」「練り合わせ」を同時に行う事が出来る機械です。これにより、メカノケミカル、メカニカルアロイの様に撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ない処理効果が認められます。独自の構造で、密度の高い粒形均一性、混合均一性を実現をします。 (詳細を見る)
取扱会社 石川式撹拌擂潰機のソルトミリング法への応用
石川式撹拌擂潰機の製造、及び販売。 創業当初(明治30年)は、食品、特にかまぼこ用の魚のすり身向けに使っていただいておりました。 現在では、以下の業界の研究開発分野にご使用頂いております。 (1)研磨材業界 (2)電子部品業界(特にセラミックス分野) (3)二次電池業界(電池の正極、負極材料開発) 特に、以下の用途に拡がり、使っていただく機会が増えております。 (1)メカニカルアロイングによる合金製作の研究開発 (2)メカノケミカルによる合成物の研究開発 (3)金属粒子やセラミックス粒子の整粒化(粒子の均一性)を必要とされている研究開発 (4)その他理化学機器向け 主な処理材料は以下になります。 ・全固体電池のSi負極材料開発 ・導電性の貴金属 ・カーボンペースト/スラリー ・カーボンナノチューブ ・ガラスフリット ・人工骨(アパタイト) ・入れ歯歯科材料 ・砥粒/研磨剤 ・化粧品 ・顔料 ・セラミックス材料 ・食品(スパイス、漢方薬、餡子、ごま、ピーナツ等) これらの粉砕、混合にご利用頂いています。
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