ダイクロンで、アルミ製シーブ(ガイドロール)の摩耗対策
製紙会社様の抄紙機(紙製造機)のドライパートで紙を案内するキャリアロープ用シーブ(ガイドロール)の摩耗が激しく、それが原因で頻繁にロープが外れ生産に支障をきたしてしまうためご相談いただきました。
問題点
1. キャリアロープのみで回転するため、シーブをアルミから鉄やステンレスに変更し摩耗を減らしたいが、重量が重くなり変更不可。
2. 硬質クロムめっきを検討したがアルミ母材に処理は出来ない。
(アルミに直接、電解めっきが不可能なため下地めっきを施しその上に硬質クロムめっきを施すため剥離の可能性が増してしまう)
3. 熱がかかるため、高温下でも耐摩耗性能を維持したい。
4. 頻繁に交換するため、製作費用と交換費用が掛かってしまう。
基本情報【事例紹介】ダイクロンでアルミ製シーブ・ガイドロールの摩耗対策
アルミに直接処理可能で、硬質クロムめっきより耐摩耗性が有る、『ダイクロン』(電解硬質炭化クロムめっき)を提案しました。
ポイント
1. ダイクロンは硬度がビッカース HV1000前後と硬く耐摩耗性能が非常に高い。
*硬質クロムめっきはHV800前後
2. 簡単な下地処理で直接めっき処理が可能。
3. シーブ母材は再利用が可能。
4. 高温下のご使用でも硬度低下が少なく耐摩耗性能も維持できる。
(300℃でHV 900前後...硬質クロムめっきの場合はHV400前後まで軟化)
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