ハイブリッドクロムは、クロムめっき皮膜と無機物をハイブリッド化(複合化)させることで、めっき表面機能を拡充させた技術です。
弊社ではガラス質とのハイブリッド化によって、キャス試験24時間を大幅に超える耐食性の付与に成功しました。
クロムめっきの弱点であるマイクロクラックを封孔して耐食性が大幅にアップし、また同時にクラック内への異物混入防止の効果もあります。
基本情報高耐食性めっき「ハイブリッドクロム」(試作開発中)
硬質クロムめっきは耐摩耗性に優れており、鉄表面を錆から守る目的でも施工する場合がありますが、耐食性は完璧なものではありません。
これは硬質クロムめっき表面にマイクロクラックという目視では見えない微細なひび割れがあるためです。このマイクロクラックを通じて腐食因子が母材に到達し、腐食を引き起こします。
そのため一般には、硬質クロムめっきにとってマイクロクラックは欠点だと思われています。
硬質クロムめっきの耐食性を上げる方法はめっきを2層にするなどの方法もありますが、ハイブロッドクロムめっきはガラス質(ケイ素)をクラック内に含浸させて封孔し耐食性を大幅にアップさせる画期的な技術です。
キャス耐食性試験でも硬質クロムめっき単層では2時間で赤錆発生するところ、ハイブリッドクロムめっきは24時間を大幅に超える結果を示し、高耐食性処理として知られるNi-Crめっきよりも優れた耐食性を実証しています。
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用途/実績例 | 試作段階につき製品での実績はまだございませんが、弊社ではハイブリッド化技術の試作開発を進めております。 耐食性向上やマイクロクラック内への異物堆積を防ぎたいなどのニーズにお応えできると思います。 |
カタログ高耐食性めっき「ハイブリッドクロム」(試作開発中)
取扱企業高耐食性めっき「ハイブリッドクロム」(試作開発中)
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・金属ロール、弾性ロール製作加工 ・硬質クロムめっき加工 サージェント浴をベースに、硬度の高い(HV900以上)クロムめっきをご提供しております。 ・表面仕上げ めっき表面は、超鏡面仕上げから無光沢梨地仕上げまで幅広い光沢度と粗さに調整可能。 ●超研磨仕上げ 0.05S以下(バーチカル研磨機) ●ミラーポケット仕上げ/セミマット仕上げ ●梨地仕上げ ●バフ仕上げ(円筒バフ研磨機/フレキシブルバフ研磨機) ・自己潤滑性クロムめっき「テフ・ロック」加工 硬質クロムめっきとテフロン等の商標で知られる4フッ化樹脂の 複合めっき。クロムめっきの高硬度と4フッ化樹脂の自己潤滑性 を併せ持つ優れた表面処理。離型性と耐磨耗性の両立が可能。 <用途> ヒートシーラー、ガイド部品、ロール、スクリュー等 ・高硬度クロムめっき「クロアモール」加工 クロムとカーボンの合金めっきであり、世界初のアモルファス構 造を持つクロムめっき。硬質クロムめっきの約倍の硬度(約Hv1,800)を有する。 <用途> 封止金型、精密ダイス、エンジン部品、パイロットピン、スクリュー等
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