株式会社東北テクノアーチ 東北大学技術:γセクレターゼ阻害ペプチド:T21-307
- 最終更新日:2023-08-10 13:50:14.0
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アルツハイマー病の新規創薬シーズ
アルツハイマー病(AD)の原因はアミロイドβペプチド(Aβ)の蓄積(老人斑)と考えられている。Aβはアミロイド前駆体タンパク質(APP)が最終的にγセクレターゼによる切断を受けることで生成されることから、主に低分子化合物のγセクレターゼ阻害剤(GSI)がAD治療薬として開発されているが、深刻な副作用等が原因でいまだ実用化には至っていない。
発明者らは、AlphaFold2を用いたインシリコスクリーニングの結果、とあるペプチドXが、γセクレターゼによるAPPの分解活性を阻害することを見出した。本発明は、新規のγセクレターゼ阻害ペプチドに関する。
発明者らが構築したγセクレターゼ阻害活性を評価するβガラクトシダーゼアッセイにて、ペプチドXが強い阻害活性を持つことを確認した(右図)。
また、合わせてペプチドXによる、Aβの生成阻害活性も確認している(データ未開示)。
本発明は、既存のGSIとは異なる、新規の作用機序を持つことが示唆されており、新たなAD予防・治療薬候補となりうる。
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