生命科学分野において、遺伝子の機能解析や病態モデルの作製手段として、時間・空間分解能が高く、薬剤投与では難しい精密なコントロールを実現可能な光操作技術が求められています。本製品は、Creリコンビナーゼに、光スイッチタンパク質Magnet Systemを組み合わせた、光誘導型のCreリコンビナーゼ(Photoactivatable Cre; PA-Cre)です。この製品を用いることで、遺伝子の働きを、光刺激で時間・空間特異的にコントロールすることが可能になります。
基本情報光スイッチ試薬PA-Cre with Magnet-System
PA-Cre with Magnet Systemは、Creリコンビナーゼを二分割してDNA組換え活性を失わせた断片(split-Cre ; CreN59とCreC60)に光スイッチタンパク質Magnet System(nMagとpMag)を連結しています。PA-Creは、暗所ではloxP(塩基配列)に対するDNA組換え活性を示しません(Inactive P A-Cre)。青色光(470±20nm)を照射すると、PA-Creに導入したMagnet System(nMagとpMag)の結合により、Creリコンビナーゼの分割体(CreN59とCreC60)の相補化(complementation)が起こり、PA-Creは速やかに活性を回復します(Active PA-Cre)。この作用機構により、2つのloxPで挟まれたDNA配列の組換え反応を、青色光を照射したタイミングで、青色光を照射した細胞でのみ起こし、遺伝子の働きを、時間・空間特異的にコントロールすることが可能になります。
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カタログ光スイッチ試薬PA-Cre with Magnet-System
取扱企業光スイッチ試薬PA-Cre with Magnet-System
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試薬=試験研究用の薬品は、学究機関はもちろんのこと様々な産業分野で、新たなプロダクトの誕生を支えています。また製造プロセスの効率化や、品質管理にも欠かせないものとなっています。 さらに、あまり知られていないことかもしれませんが、私たちの毎日の暮らしを守る役割も果たしています。例えば、機能性化合物、医薬品などとして生まれた新たな化学物質の検出やチェック、製品の品質確認などにも役立てられているのです。 そして今後、試薬の利用分野は今以上に細分化され、さらなる高品質・高機能が求められると考えられています。こうした時代背景の中、私たちはこれからも試薬のトップブランドとして常に次代を読み取り、チャレンジスピリットを忘れず、試薬で未来へ貢献していきます。
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