株式会社東北テクノアーチ 東北大学技術:生体材料およびその製造方法:T19-380
- 最終更新日:2023-10-31 14:09:11.0
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溶解を抑制し、⾧期間にわたって優れた抗菌性を維持!
人工関節等の生体材料には、骨と直接密着するTi(チタン)が用いられる。
また、骨形成能の向上を目的としてACP膜(非晶質リン酸カルシウム膜)で生体材料をコーティングできることが知られている。しかし、ACP膜は生体内で短期間で溶解してしまうため、⾧期間保持できるよう改良が求めらている。
そこで、Ta(タンタル)添加でACP膜の溶解を抑制することが考えられているが、抗菌性を有していないという課題がある。また、ACP膜にAg(銀)添加により抗菌性を持たすことが可能であるが、ACP膜の溶解性を制御することはできないという課題がある。
本発明は、上記の課題に着目し、優れた抗菌性を有すると共に、表面のACP膜の溶解性を制御することができる生体材料および生体材料の製造方法に関するものである。本発明の生体材料は、基材の表面にAgとTaが添加されたACP膜を有することを特徴とし、RFマグネトロンスパッタリング法により形成するものである。ACP膜にAgが添加されているため優れた抗菌性を有しつつ、Ta添加によってACP膜の溶解を抑制することができる。これにより、⾧期間にわたって優れた抗菌性を持続させることが可能となる。
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