アルケマ株式会社京都テクニカルセンター
最終更新日:2024-03-20 10:06:05.0
Rilsan(ポリアミド11)物性表1.0
基本情報Rilsan(ポリアミド11)物性表
100%植物由来の炭素からなる高機能ポリアミド11
Rilsan(リルサン)は、世界で唯一アルケマが製造・販売しているポリアミド11であり、商業的に成功した植物由来のプラスチックとして長い歴史と実績を有しています。
Rilsanは、射出成形、押出成形などほとんど全ての加工が可能で、自動車用途、一般産業用途とともに数多くの製品に使用されています。特に自動車用途としての歴史は古く、燃料チューブやトラックのエアブレーキチューブ、クイックコネクター等に長年にわたって安定的に使用されています。
ポリアミドは、典型的な汎用樹脂や類似のポリアミド12と比較して以下の点で優れた特徴を有しています。
- 一般的なポリアミド(PA6,PA66等)と比較して低吸水、低密度
- 耐熱性、耐熱老化性
- 耐屈曲疲労性
- 耐磨耗性
- 耐薬品性
- 低温における耐衝撃性
ベース樹脂(ポリアミド11)は、日本バイオプラスチック協会の定めるバイオマスプラ(BP)のポジティブリストに、Rilsanの各製品は社団法人有機資源協会の定めるバイオマスマークにそれぞれ認定されています。詳細はお問い合わせください。
RILSAN リルサン(ポリアミド11、PA11)
食用植物が育たない荒地でも栽培が可能な「トウゴマ」の種子「ヒマシ」を絞ることで「ヒマシ油」を得ることができます。
アルケマは、ひまし油を化学処理することで11-アミノウンデカン酸(PA11モノマー)を合成し、世界で唯一ポリアミド11(PA11、ナイロン11)をRilsanとして製造販売しています。
Rilsanは、社団法人日本有機資源協会の定めるバイオマスマークを取得し、日本バイオプラスチック協会の定めるバイオマスプラスチックに認定され、ポジティブリストに収載されています。
Rilsan(PA11)は良好な結晶性を有するため、同様な特性を有するPA12(ナイロン12)と比較して「耐薬品性」「耐衝撃性」「耐熱劣化性」に非常に優れています。
Rilsanは、以下の優れた特性から、60年以上様々な用途に使用されています。
-低密度 (1.03)
-耐磨耗性、耐傷つき性
-広い使用温度範囲 (-40℃~150℃)
-耐候性
-優れた機械強度
-耐熱性
-柔軟性
-成形加工性
-耐薬品性
-低吸水率
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取扱会社 Rilsan(ポリアミド11)物性表
アルケマのポリアミドの歴史は長く、1938年前身オルガニコ社がポリアミド11(ヒマシ油由来)の開発着手、1944年同パイロットプラントを建設、1955年から商業生産を開始しました。 現在ポリアミド11を商業生産しているのはARKEMAのみ、ヒマシ油から11-アミノウンデカン酸(PA11モノマー)、PA11の一貫生産を行っています。 また石油由来のポリアミド12、ポリアミド系エラストマー、ランダム共重合ポリアミド(ホットメルト)、優れた透明性のポリアミド、耐熱性に優れたポリフタルアミド、剛性に優れたメタキシレンジアミン(MXD)、ポリアミド-ポリオレフィン・アロイなど高機能なポリアミド樹脂を製造販売しています。 射出成形、押出成形用のペレット以外にも、金属等への粉体塗装用のPA11パウダー、塗料用添加剤、CFRPの衝撃改良剤、化粧品の基材に使用されているOrgasolも製造販売しています。 Kynar PVDFはバランスの取れた性能を有し、フッ素樹脂特有の耐熱・耐薬品・耐紫外線性を示しつつ、通常の方法で溶融成型することもでき、極性溶剤へ溶かし塗料やリチウムイオン電池用途に用いることもできます。
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