重松貿易株式会社大阪本社
最終更新日:2021-03-08 14:44:40.0
Genovis AB GlycINATOR 説明書
基本情報Genovis AB GlycINATOR 説明書
バイオシミラーを含む抗体医薬品やADC(抗体薬物複合体)の分析・評価に有用なエンドグリコシダーゼ。
抗体薬物複合体(ADC)の特性評価・分析に有用な酵素
<イントロダクション>
抗体は、そのサイズと複雑性のために、特性評価が難しい分子です。 ガン等の疾病と戦う魅力的なアプローチとして、抗体に薬物(ペイロード)を結合させますが、これは複雑性と不均一性のリスクをさらに高めてしまいます。抗体薬物複合体(ADC)は、他のIgGベースのバイオ医薬品と同じように、注意深く詳細な特性評価を必要とし、適切な分析ワークフローを要します。Genovis社製品の”FabRICATOR”によりADCがサブユニットに消化されることで、この複雑なクラスの薬物の詳細な特性評価が可能になります。また、エンドグリコシダーゼである”IgGZERO”と”GlycINATOR”より、複雑性を軽減し分解能を向上し、インタクトなADC研究も可能になります。
[Genovis社はWebミーティングやセミナーの開催も積極的に行っています。ご要望に応じて調整させて頂きますのでお気軽にご連絡ください。] (詳細を見る)
Genovis AB IGlycINATOR (EndoS2)
GlycINATOR (EndoS2) はStreptococcus pyogenes由来のエンドグリコシダーゼであり、IgGのFc領域の糖鎖を加水分解します。この酵素は、高マンノース、ハイブリッド、複合体およびバイセクト(bisecting)型糖鎖を含むIgG上のすべての糖鎖構造(glycoform)を除去することが実証されています(Sjögren et al. 2015)。この酵素は、ヒトIgG(全てのサブクラス)およびマウス、ラット、サル、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ウマを含む多くの異なる動物種のIgGを脱グリコシル化します。しかし、アルファ-1-酸性糖タンパク質由来の糖鎖に対する活性は限定的であると報告されています(Sjögren et al. 2013)。この酵素は大腸菌で発現され製造されており、Hisタグを含み、その分子量は92kDaです。
この酵素は、抗体による治療法の複雑性軽減やフコース修飾やN-結合型糖鎖の占有率の研究に有用です。迅速で穏やかな反応条件により、サンプル前処理による修飾のリスクを最小限に抑えることができます(Sjögren et al. 2015)。
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抗体薬物複合体(ADC)の評価・分析用『Genovis社製酵素』
抗体薬物複合体の評価・分析に有用なGenovis社の酵素をご紹介します。
◎FabRICATOR (IdeS)
抗体ヒンジ領域直下の特定部位を消化する酵素です。
30分間のインキュベーションで、F(ab')2およびFc/2の均一なプールを生成。
通常、IgGは30分以内に消化されますが、インキュベーション時間が長くなっても
過剰な消化によるリスクはありません。37℃で酵素活性が最大になりますが、
反応時間を長くすることで、室温でも使用可能です。
◎IgGZERO (EndoS)
IgGのFc領域のN-結合型糖鎖を加水分解する酵素です。
IgGの迅速な脱グリコシル化による複雑性の軽減やFC領域のエフェクター機能の不活性化などに有用です。
◎GlycINATOR (EndoS2)
IgGのFc領域の糖鎖を加水分解する酵素です。
高マンノース、ハイブリッド、複合体およびバイセクト型糖鎖を含む
IgG上の糖鎖構造を除去することが実証されています。
※「PDFダウンロード」より製品資料(英語)をご覧いただけます。
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