化粧品原料　乾燥・脱水肌向けマイクロバイオーム調整原料　ホロビオシス

人間の皮膚は複雑で多様な生態系です。人間の皮膚細胞はもちろん、細菌と真菌、そしてウイルスやダニも皮膚表面に生息しており、未だによく理解されていない非常に複雑な生態系の一つです。
皮膚マイクロバイオームのバランスが崩れると、皮膚の健康に変化を及ぼします。スキンケアやヘアケアで着目される肌悩み(ニキビ、乾燥、赤み、ヘアロス、フケ)の原因にも皮膚常在菌の変化が関係していることが確認されています。グリーンテック社は、マイクロバイオームをターゲットにした化粧品は、今後消費者が重視する効果の一つとなりうると考えており、様々な製品を開発しています。
<製品について>
・EXPOZEN：敏感肌のヒリヒリ感や赤みの抑制、抗シワ効果
・BIOTILYS：抗菌ペプチド産生促進、悪玉菌抑制、共生菌の多様性向上、バリア機能回復
・ACNILYS：アクネ菌IA1の抑制(共生菌のバランス維持)、ニキビ改善、皮脂抑制、５アルファリダクターゼ抑制
・DANDRILYS：フケ改善、かゆみ改善、皮脂抑制、皮脂分泌に関わる菌の抑制、常在菌のバランス改善、
・HAIRILINE：ヘアロスに関わる菌の抑制、細菌叢バランス回復、発毛促進 （詳細を見る）

アクアシルオイルは、植物油の脂肪酸にリジンを反応させた自己乳化型のアミノ酸系の界面活性剤です。
６種類の植物油(アルガンオイル、インカインチオイル、スイートアーモンドオイル、アンズ油、オリーブ油、ヒマワリ油)を用いた6つのグレードがあります。
＜特徴＞
・6種類の植物油の脂肪酸組成の違いにより、表面張力・臨海ミセル濃度・起泡性・泡持ち・クレンジング力などが異なります。
・低いｐHで分解するため、表示名称は植物油とリシン(リジン)に分かれています。表示名称上は界面活性剤フリーで使用可能です。
・生分解性
・自己乳化

＜有効性＞
・保湿デ効果
・黄色ブドウ球菌の抑制と表皮ブドウ球菌の促進
・抗酸化効果

＜用途＞
・水性クレンザー
・マスク
・界面活性剤フリーの乳化処方
・植物油の添加が難しい処方での活用(クレンザー、シャンプー、ふき取り化粧水など)
など （詳細を見る）

皮膚は体内と外の環境の間にあるバリアです。外の環境に暴露されている表皮には多様な菌叢が定着しています。菌叢には、汗や皮脂に分泌される成分を代謝し、揮発性の物質に転換する菌が存在します。この揮発性の物質が体臭の原因です。殺菌効果を有したデオドラント製品の反復使用は無差別に皮膚常在菌を殺菌し、皮膚常在菌壊す危険性があるため、GREENTECH社は抗菌作用を有する乳酸菌Lactococcus lactisに着目して、臭いの原因菌を選択的に殺菌する成分であるLACTOPHYTを開発しました。
=作用=
体臭の原因菌を抑制
善玉菌を維持
ワキガを抑制

=In Vitro=
＜共生菌＞
　表皮ブドウ球菌：24h～72h：+
＜臭いの原因菌＞
　S. HOMINIS：24h～48h：－
　C. XEROSIS：24h～72h：－
　C.TUBERCULOSTEARICUM：24h～72h：－
*S.：スタフィロコッカス、C.：コリネバクテリウム
=In Vivo=
体臭強度：-30％(1日目)、-35％(3日目) （詳細を見る）

本製品は、フランスの高山で有機栽培された野生のリンドウの根をフランスの空気中に生息する希少な耐寒性細菌で発酵したエキスです。
この細菌は、寒冷や乾燥した環境に耐性があり、その細菌で発酵したホロビオシスも脱水(水不足)と乾燥(脂質不足)した肌に有効性を発揮するため、表皮と真皮でのヒアルロン酸合成促進・抗酸化効果・バリア機能強化・美肌菌促進など様々な有効性をデータを有しています。
主成分：極性脂質、アミノ酸、ロガニン酸、スワーティアマリン
規格化しています。
In Vitro：
ヒアルロン酸合成：＋62％(角質細胞)、＋32％(繊維芽細胞)
CD44合成：＋42％(角質細胞)
脂質合成：＋147％(角質細胞)
タイトジャンクション関連タンパクの増加
基底膜構成タンパクの増加(2種)
コラーゲン結合タンパクの増加(2種)
抗酸化関連遺伝子の発現刺激増加(8種)
In Vivo：
皮膚表面水分量：＋7.3％(全被験者)、＋12.5％(皮脂欠乏症)
皮脂産生促進：＋27％(全)、＋43％(欠乏症)
シワの長さ：－5％
表皮ブドウ球菌：＋39％
ラルストニア種：＋45％ （詳細を見る）