株式会社石川工場
最終更新日:2024-10-28 11:22:30.0
磁器杵を原材料とした磁器ナノ粒子の生成1.0
基本情報磁器杵を原材料とした磁器ナノ粒子の生成
石川式攪拌擂潰機で、磁器杵を原材料として磁器のナノ粒子が生成可能か検討した結果、極めて安定な磁器のナノ粒子が生成できた
【概要】
石川式攪拌擂潰機で、磁器杵を原材料として磁器のナノ粒子が生成可能か検討した。水溶液中で数日攪拌擂潰することにより、水中に極めて安定な磁器のナノ粒子が生成できることが分かった。
【結論】
平均、200nm以下の磁器ナノ粒子が生成された。得られた白濁した溶液は、分散剤が無いにも拘わらず、安定し分散液であった。
【使用した機器】
石川式擂潰機:D16(写真1)
杵:磁器杵(D16用磁器杵)
鉢:ジルコニア溶射ステンレス鉢
レーザ回折粒子径測定機:HORIBA製 LA-950V2(※測定は外部測定業者に依頼した)
【測定手順】
以下の手順で擂潰時間と粒度分布測定を行った
(1)ジルコニア溶射したステンレス鉢に水を200ミリリットル入れ、30rpmで一昼夜撹拌擂潰する。
(2)白濁した溶液(写真2,3)を、レーザ回折粒子径測定機で粒子数比粒度分布の測定した。
※体積→粒子数の変換には、球の体積で除する原理を用いている
【今後の課題】
同様の結果は、ビーズミルでも可能と思われる。ビーズミルを用いたナノ粒子の生成についても、今後検討する
D16SEH 加熱型 卓上型 ステンレス鉢採用で急速加熱が可能
【特長】
・石川式撹拌擂潰機の基本性能はそのままで、加熱機能を有する。
・卓上型で、かつステンレス筐体を採用しているため、実験室やクリーンルームでの使用に最適。
・ステンレス鉢を採用することにより、均一、かつ短時間で熱が伝わる機能を有する。
・160℃までの加熱を行いながら、撹拌擂潰処理が可能。
・透明なアクリルカバーを有し、安全性や擂潰物の飛散防止に配慮。
・インバーターを標準装備し、杵の回転数を制御可能。
【好適使用例】
・スラリー、ペーストを分散、混練しながら濃縮、乾燥処理が同時にできるので、材料を固まらせることなく細かく粉砕。
・溶剤を加えたスラリー、ペースト等の分散、混練時の濃縮作業で杵の撹拌効果と杵先の粉砕作業により均一な分散、混練処理を実現。
・撹拌機、分散機、混練機、粉砕機等専用機では実現出来ないメカノケミカル、メカニカルアロイを用いて、電子材料や二次電池材料の合成可能。
・石川式攪拌擂潰機(カクハンライカイ機)は「攪拌」「分散」「すりつぶし」「混合」「練り合わせ」「粉砕」「破砕」を同時に行う事が出来る機械です。
独自の構造で、粒径均一性、混合均一性を実現します (詳細を見る)
取扱会社 磁器杵を原材料とした磁器ナノ粒子の生成
石川式撹拌擂潰機の製造、及び販売。 創業当初(明治30年)は、食品、特にかまぼこ用の魚のすり身向けに使っていただいておりました。 現在では、以下の業界の研究開発分野にご使用頂いております。 (1)研磨材業界 (2)電子部品業界(特にセラミックス分野) (3)二次電池業界(電池の正極、負極材料開発) 特に、以下の用途に拡がり、使っていただく機会が増えております。 (1)メカニカルアロイングによる合金製作の研究開発 (2)メカノケミカルによる合成物の研究開発 (3)金属粒子やセラミックス粒子の整粒化(粒子の均一性)を必要とされている研究開発 (4)その他理化学機器向け 主な処理材料は以下になります。 ・全固体電池のSi負極材料開発 ・導電性の貴金属 ・カーボンペースト/スラリー ・カーボンナノチューブ ・ガラスフリット ・人工骨(アパタイト) ・入れ歯歯科材料 ・砥粒/研磨剤 ・化粧品 ・顔料 ・セラミックス材料 ・食品(スパイス、漢方薬、餡子、ごま、ピーナツ等) これらの粉砕、混合にご利用頂いています。
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