グリコ栄養食品株式会社技術営業部
最終更新日:2024-04-16 13:38:17.0
クラスター デキストリン(包接能・味質・風味改良効果)
不快な臭いや味などの成分をマスキングするクラスター デキストリン
クラスター デキストリンⓇは、Glicoグループが世界で初めて開発に成功した高分子のデキストリン(高度分岐環状デキストリン)であり、国内外にて幅広い用途で利用されています。ワキシーコーンスターチを起源とし、ブランチングエンザイムという酵素を用いることで、デンプンの基本的な構造単位であるクラスター構造をほぼそのまま保持しています。
クラスター デキストリンは、構造の一部に らせん構造をしたグルカン鎖を有し、らせん構造内にゲスト物質が包接され、徐放や安定保持といった現象が起こることから、不快な臭いや味などの低減や成分の安定化など、さまざまな効果を期待することができます。
また、この機能を食品の風味改良に応用できます。
■呈味成分のマスキング例
・カフェインなどの苦味
・酢酸などの酸味
・トウガラシなどの辛味
※グルタミン酸などの「旨味」や食塩などの「塩味」は包接しにくい
■香味成分のマスキング例
・レトルト食品のレトルト臭
・フライ食品などの酸化臭
・魚の生臭さ
・プラントベースフードの青臭さ
・日持ち向上剤に含まれるアルコール臭 (詳細を見る)
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