株式会社カネカテクノリサーチ本社、東京営業所、名古屋営業所、大阪分析センター、高砂分析センター
最終更新日:2024-07-11 19:20:58.0
コーヒーのリアルタイム香気分析(SIFT-MS)
【分析事例】コーヒーのリアルタイム香気分析(SIFT-MS)
【分析試料】市販のドリップコーヒー【分析装置】SIFT-MS: Syft 社製【分析結果】SIFT-MS を用いてコーヒーのオルソネーザルアロマと レトロネーザルアロ マを測定しました。コーヒーの代表的な香気成分のうち、 Phenol と Pyridine を定量した結果を図 1 および 2 に示します。オルソネーザルアロマ分析ではドリップ直後から、PhenolとPyridineが香り立つ様子を捉えることができました。ドリップ開始から約100 秒間の各成分の平均濃度はPhenolが62ppb であり、Pyridineが152ppbでした。レトロネーザルアロマ分析では、いずれの成分も嚥下直後に最も高い値を示し、嚥下直後の呼気の平均濃度はPhenolが1.7ppbであり、Pyridine が7.7ppbでした。また 嚥下後約 150 秒間で各成分の濃度は減衰するものの、香りの余韻を捉えることができました。
【まとめ】SIFT-MSを用いたリアルタイム分析では、コーヒーなどの嗜好品からの香り 立ちや飲んだ後の余韻に関わる成分を捉えることができます。 また、 香気成分のppbオーダーでの定量が可能です。 (詳細を見る)
【分析事例】消臭剤効力試験(SIFT-MS)
今回は、SIFT-MSを用いて芳香消臭脱臭剤協議会が定める新効力試験法を実施し、市販の消臭ビーズの消臭効果を検証した事例を紹介します。
【分析試料】 消臭ビーズ
【分析装置】 SIFT-MS:Syft Technologies 社製 Voice 200 ultra
【分析方法】今回は、清浄空気を入れた 10L のテドラーバッグに市販の消臭ビーズと特定悪臭物質である Trimethylamine(TMA)を添加し、経過時間毎にサンプリングした空気のTMA 濃度を SIFT-MS で測定し、悪臭物質を 90%除去するのに要する時間(t0.1)を算出しました。
【分析結果】
試験開始から 6 時間までの経時毎のテドラーバッグ内 TMA 濃度を測定した結果を示します。各時間の TMA 濃度(C)/初期 TMA 濃度(C0)の対数と時間の関係をグラフにプロットし、得られた傾き(-0.3956)から TMA を 90%除去するのに要する時間(t0.1)を式 に基づき算出しました。その結果、消臭ビーズが TMA を 90%除去するのに要する時間(t0.1)は、5.82h となりました。 (詳細を見る)
取扱会社 コーヒーのリアルタイム香気分析(SIFT-MS)
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