あるフィルムメーカー様からの相談で塗工用の溝付きバーに出来るだけ精度よく均一に硬質クロムめっきを施工したいとの相談がありました。
一番求められたのはめっき厚の均一性でした。めっき厚のバラツキはそのまま溝の容積のバラツキとなり、それは塗布量のバラツキに繋がるからです。
何度も試作を繰り返し5~10μm程度の薄膜の硬質クロムめっきを5μmの場合で±1μm、10μmの場合で±2μmの範囲内で施工することに成功しました。
溝のタイプに関しては転造で製作するタイプと丸棒にワイヤーを巻き付けて製作するタイプがありますがどちらにも対応しています。
硬質クロムめっきの耐摩耗性のより溝形状を保持することが出来、安定した塗工量をキープし品質を安定させることが出来るようになったと喜んでいただけました。
基本情報硬質クロムめっき採用事例その3【塗工用バーへのめっき】
【硬質クロムめっきの特長】
■硬度
一般的にはHv700以上とされています。
オテックでは浴組成の調整により、Hv900以上の高硬度のめっきをご提供しております。
■耐摩耗性
摩擦係数が小さく、耐摩耗性に優れています。
■耐熱性
400℃以上に加熱することにより、急激に硬度が低下します。オテックではめっき後の水素除去の為のベーキングは専用の炉を使用し、厳密な温度管理の下に行っています。
■耐食性
塩化物以外の化学薬品に対して安定しています。
■保油性
めっき表面の微細なクラックの影響により保油性に優れています。保油性をさらに高めたい場合にはクラックを広げたポーラスクロムめっきにも対応できます。
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
用途/実績例 | ※詳しくはお気軽にお問合せください。 |
カタログ硬質クロムめっき採用事例その3【塗工用バーへのめっき】
取扱企業硬質クロムめっき採用事例その3【塗工用バーへのめっき】
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・金属ロール、弾性ロール製作加工 ・硬質クロムめっき加工 サージェント浴をベースに、硬度の高い(HV900以上)クロムめっきをご提供しております。 ・表面仕上げ めっき表面は、超鏡面仕上げから無光沢梨地仕上げまで幅広い光沢度と粗さに調整可能。 ●超研磨仕上げ 0.05S以下(バーチカル研磨機) ●ミラーポケット仕上げ/セミマット仕上げ ●梨地仕上げ ●バフ仕上げ(円筒バフ研磨機/フレキシブルバフ研磨機) ・自己潤滑性クロムめっき「テフ・ロック」加工 硬質クロムめっきとテフロン等の商標で知られる4フッ化樹脂の 複合めっき。クロムめっきの高硬度と4フッ化樹脂の自己潤滑性 を併せ持つ優れた表面処理。離型性と耐磨耗性の両立が可能。 <用途> ヒートシーラー、ガイド部品、ロール、スクリュー等 ・高硬度クロムめっき「クロアモール」加工 クロムとカーボンの合金めっきであり、世界初のアモルファス構 造を持つクロムめっき。硬質クロムめっきの約倍の硬度(約Hv1,800)を有する。 <用途> 封止金型、精密ダイス、エンジン部品、パイロットピン、スクリュー等
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