クロアモールは2~4%の炭素を含むクロム系合金めっきで高硬度で優れた耐摩耗性も兼ね備えます。
一般的な硬質クロムめっきとは違いクラックレスでありDLC膜のような皮膜欠陥が少ない為、優れた耐食性を持ちます。
(塩酸に対しての腐食速度は硬質クロムめっきの1/3、熱処理することにより1/6まで減少する)
300℃程度から皮膜の劣化が始まり密着性も低下していくDLC膜と比べると密着性は安定しており高温においても良好な密着性を示します。
DLC処理が不得手な内面への処理なども可能性です。
基本情報【無料サンプル進呈中】機能性めっき『クロアモール』
事例1
■導入前
繊維口金の微細孔のエッジダレ防止と目ヤニ防止に硬質クロムめっきを使用していた。さらに耐摩耗性がある処理を施工したいのだがDLCでは使用温度の300℃、洗浄工程でかかる400℃の温度に耐えられない。
■導入後
クロアモール処理することにより耐摩耗性が向上し口金の寿命が向上。また使用温度の300℃でも高硬度を維持し、洗浄工程の400℃にも皮膜の劣化や密着性の低下などもなく硬質クロムめっきの時に比べて4~5倍長持ちしている。
事例2
■導入前
塩ビの建材押出金型に硬質クロムめっきを使用していたがめっきのクラックに起因する腐食が起こりめっきが剥がれるトラブルが発生。表面の光沢も一定せずそれが樹脂の流れ方にも影響を及ぼしていた。DLCも試してみたが硬質クロムめっきと同じく腐食が発生し断念。
■導入後
クロアモール処理することにより1か月程度で再処理が必要だった硬質クロムめっきの時と比べると寿命が3~4倍になった。まためっき前の光沢をほぼ維持出来るため、めっき後の磨きが不要となり、樹脂の流れも安定させることが出来た。
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用途/実績例 | ■表面の鏡面性、耐摩耗性が要求される半導体の封止金型 ■燃料に含まれる硫黄成分に対する耐食性が要求される燃料の噴射ノズル ■DLCでは対応が難しい高温環境で使用する樹脂成形金型 ■内面処理が困難でDLCでは施工出来ない樹脂パイプの成形金型 |
詳細情報【無料サンプル進呈中】機能性めっき『クロアモール』
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【クロアモールの断面写真】一般的な硬質クロムと違いめっき皮膜にクラックがありません。
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【硬質クロムめっきの断面写真】
カタログ【無料サンプル進呈中】機能性めっき『クロアモール』
取扱企業【無料サンプル進呈中】機能性めっき『クロアモール』
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・金属ロール、弾性ロール製作加工 ・硬質クロムめっき加工 サージェント浴をベースに、硬度の高い(HV900以上)クロムめっきをご提供しております。 ・表面仕上げ めっき表面は、超鏡面仕上げから無光沢梨地仕上げまで幅広い光沢度と粗さに調整可能。 ●超研磨仕上げ 0.05S以下(バーチカル研磨機) ●ミラーポケット仕上げ/セミマット仕上げ ●梨地仕上げ ●バフ仕上げ(円筒バフ研磨機/フレキシブルバフ研磨機) ・自己潤滑性クロムめっき「テフ・ロック」加工 硬質クロムめっきとテフロン等の商標で知られる4フッ化樹脂の 複合めっき。クロムめっきの高硬度と4フッ化樹脂の自己潤滑性 を併せ持つ優れた表面処理。離型性と耐磨耗性の両立が可能。 <用途> ヒートシーラー、ガイド部品、ロール、スクリュー等 ・高硬度クロムめっき「クロアモール」加工 クロムとカーボンの合金めっきであり、世界初のアモルファス構 造を持つクロムめっき。硬質クロムめっきの約倍の硬度(約Hv1,800)を有する。 <用途> 封止金型、精密ダイス、エンジン部品、パイロットピン、スクリュー等
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